アルセーヌ・ルパンのライバルたち・8
L.M
基本的にはこのサイト、既にお読みいただいていることを前提に、ネタばれの多い内容になっていますが、
このページは特に小説の興趣を削ぐようなネタばれがあるので、『8・1・3』『続8・1・3』を未だ御読みになっていない方は
この先お読みにならないことをお奨めいたします。
カリオストロ伯爵夫人ジョセフィーヌ・バルサモがルパンが出会った最初の敵ならば、ルパンを本当に脅かした2人目の敵こそL.M.ではないでしょうか。
ホームズやイジドールが如何に強敵であったとしても、それは所詮仕事が成功するか否か、逮捕されるかどうかということに過ぎません。
そして、ルパンにとって逮捕されることは人生を揺るがす危機たり得ないのです。
しかし、L.M.はルパンの生命そのものを脅かします。
『8・1・3』にはもう一人、『男爵』というライバル役もいます。
ルパンと男爵の直接対決のシーンなどは、一見和やかに食事をしながらも、緊張感にあふれ、なかなかの名シーンです。
しかし、その男爵自ら言うように、「本当に恐いのはL.M.のほう」なのです。
この作品を通しての一番の見所は、「8・1・3」という数字にかくされた秘密の解明もさることながら、冷酷な暗殺者「L.M.」の正体は誰かというところにあり、冒険色の強い他の作品に比べてより推理色の強い仕上がりになっています。
L.M.は常にルパンの先へ巡り、ルパンはその手中に嵌ってしまいます。
ジョセフィーヌ・バルサモに次ぐ強敵、ルパンの生命を最も脅かしたのが、ルパンの愛した女性、ケッセルバッハ夫人であるというのは、「やっぱりルパンってば、筋金入りに女に弱いのね。」というところでしょうか。
登場作品
『8・1・3』
『続8・1・3』
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