ルパンのライバルたち・4
ジョセフィーヌ・バルサモ
ルイ16世統治下のパリをにぎわせた錬金術師、あるいは詐欺師カリオストロ伯爵の娘を名乗る妖艶な美女。
モナリザのような顔をしている。
アルセーヌ・ルパンという名前を使い始めたばかりのラウル・ダンドレンジーが、熱烈に愛した女性であり、最も憎んだ女性である。ルパンの生涯でであった最も強力なライバルのうちの一人だろう。
『カリオストロ伯爵夫人』において、ルパンとジョセフィーヌは七本枝の燭台に秘められた財宝を見付けようと争い合う。
この争いは、二人の恋愛の主導権争いと絡み合って複雑かつ熾烈なものとなる。
ジョセフィーヌとの争いは、彼女がルパンの息子を誘拐したことによってルパンの人生に長く影を落とすことになる。
所で、七本枝の燭台と並んで、マリー・アントワネットに絡んだ4つの謎があった。ルパンはこの内の3つまでを解くことになるのだが、そこには、誘拐された息子の手がかりをを求める意味があったのではないかと私は思っている。
登場作品
『カリオストロ伯爵夫人』
『カリオストロの復讐』
本文より
心の底で、ラウール(ルパン)は、もっともおそるべき敵は、自分がかくも熱烈に愛し、かくも熱烈に愛されている、この女ではなかろうかと自問していた。
『カリオストロ伯爵夫人』井上 勇訳、創元推理文庫
|