ルブランから見た外国
アメリカ
ルパンシリーズにおいて、 アメリカの名前が特に強く思い出されるのは 以下の二点である。
まずは第一作「怪盗ルパンの逮捕」のヒロイン、ネリー嬢の存在。
彼女のすがすがしさ、新鮮な魅力は、そのまま当時のルブランから見た アメリカの魅力ではないだろうか。
第二に、盗品を売りさばく市場としてのアメリカ。 『奇岩城』のハーリントン氏は盗品の密輸の疑いで逮捕される。
実際にはハーリントン氏は盗品だとは知らず、 騙されて盗品を売りつけられそうになったわけだが、
しかし当時、国内では盗品をアメリカに持っていって売りさばく、 というのが珍しくなかったからこそ、
警察もあっさりとルパンの手玉に取られたのだと考えられよう。
しかし、ネリー嬢の扱い・ハーリントン氏の扱いを見ると、 ルブランはアメリカに強い関心こそ抱いていないにせよ、
どちらかというと好意的であるように思われる。
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