ルパンのライバルたち・2
明智 小五郎
子供の頃読み漁った本といえば、ルパン・ホームズ・そして江戸川乱歩です。
ライバルの一人目として、ルブランが無断借用したホームズをあげたので、今度はその逆バージョン。
江戸川乱歩に無断借用されて日本までやってきたルパンは、明智小五郎の引き立て役を演じます。
当然この勝負、明智小五郎が勝つことになる。
ルパンは明智に恐れを抱き、明智の命を狙おうとする。人殺しもする。
ルパンは何度か逮捕されてますが、ルパンを負かした探偵っていうのは明智先生くらいということになりましょう。
私はこれ以降、江戸川乱歩を読むのをすっぱり止めてしまったんですが、
『ルパンが殺さないといっているのは白人だけ。ルパンのナショナリズムを見破った乱歩は慧眼』とおっしゃる向きも少なからずいらっしゃいますから、ややルパンは(少なくとも日本では)形勢不利のよう。(ルパンの殺人については詳しくは当サイト「ルパン六つの罪」でふれています。)
しかし、江戸川乱歩は黒岩涙香研究家伊藤秀明氏に、著書『大正の探偵小説』で「創作力がない」とまで断言されており、ほとんどルパンものからそのまま引き写したような場面も多々あり、作家としての軍配は当然ルブランに上がるでしょう。
ルパンに関して同情の声が少ないのは、普段から傍若無人、唯我独尊、帝国主義の権化のようなルパンの、
日ごろの行いの悪さが敗因でしょうか……。
登場作品
『黄金仮面』江戸川乱歩
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