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木場修太郎
顔かたちは四角いけれど、品行方正には程遠い。厳つい暴走刑事だが、意外にシャイなところもある。
ともすればどうしょうもなく類型的なキャラクターで終わってしまう木場修太郎を、京極夏彦はしかし、実にユニークに描いている。 天賦の才か努力の成果かはたまたファンの欲目か。
私は、木場を類型的な暴走刑事で終わらせなくさせているのは、そのディティールではないかと思う。 木場の「分かりにくい性格」を書くため、本筋から外れたエピソードが語られる。
実際、そうした古いエピソードが語られる機会は、京極堂や関口より格段に多いのではないだろうか。 榎木津も本筋からずれたエピソードが多いのだが、そちらは登場人物同士の話題に供される性質の為なので、少し事情が異なる。
いずれにせよ、木場の持つ本来事件とは関係ないエピソードは、結局は事件を膨らませていく事になる。 膨らませすぎた話しの筋を収集する為に、刑事である木場が必要とされるのだが、
或いは逆に、木場を単なる暴走刑事で終わらせない為に必要とされるディティールこそが話しを膨らませていくのかもしれない。
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